12歳以下の交通事故は、小学校低学年の児童に多く発生している傾向にあり、基本的な交通ルールを守っていなかったことが原因の一つとして考えられます。自覚がないまま危険な行動をしている子どもに向けて、道路を歩くときに大切な“お約束”をご紹介します。就学前にお子さまとよく話し合ってくださいね。
【基本的な交通ルール】
歩道や路側帯があるところでは、歩道や路側帯を歩く
歩道や路側帯がないところでは、道路の右側を歩く
道路ではふざけたり、遊んだり絶対にしない
信号は必ず守る
【ポイント】
道路を渡るときの大原則「とまる」「みる」「まつ」
信号が青であっても、道路を渡るときは必ず「とまる」。そして、右→左→右とよく「みる」。車が来ていたら「まつ」。車が通過しても他の車が来ていないか確認してから渡りましょう。
信号機がない横断歩道ではもちろんのこと、信号が青であっても車が左折や右折をしてくる可能性があるので必ず確認すること。
T字路など、狭い道から広い道に出るときも同じようによく確認することが大切です。
【注意】
ドライバーの意思に反して、大型車が左折をするときに内輪差で歩道に後輪が乗り上げてしまうことがあります。そのため、信号を待つときは車道から少し離れた位置で待つようにしましょう。
友達に呼ばれて駆け出したり、ボールなどを慌てて追いかける
道路や駐車場に立ち止まって遊ぶ
青信号が点滅しているのに道路を渡りはじめる
横断歩道が近くにある場所で横断歩道以外のところを渡る
小学生の交通事故で特に目立っているのが「飛び出し」です。友達に呼ばれたり、道路に物が飛び出したからといって、慌てて飛び出すようなことは絶対にしないように指導しましょう。
また、車の多い場所で遊んだりすることも絶対にしてはいけません。
横断時の慌てた行動や、軽率な行動も、子どもは起こしてしまいがちなので、よく言って聞かせるようにしましょう。
子どもといっしょに歩いてみよう!
就学前に子どもといっしょに通学路を歩いてみましょう。学校に着くまでの間に、交差点や車の通りが多いところ、道路を渡る必要があるところなどの危険なポイントを子ども目線でいっしょに確認していきましょう。おうちに帰ったら通学路での約束事を一つ一つ決め、さらに交通安全マップを作ることも有効です。
また、子どもといっしょに道路を歩くときはママやパパ自身が正しく行動することも大切です。子どもはすぐに大人のマネをする傾向にあるので、親が違反をすると、子どももそれが正しいと思って同じように行動してしまいます。
【check】
雨の日には明るい色を!
雨の日は視界が悪く、ドライバーの集中力も低下しがちです。子どもが出かけるときは、白や黄色など明るい色のレインコートや傘を身につけさせたり、反射材を使用することも大切です。
また、傘を使うときは子どもの視界を遮らないよう、フロント部分が透明になった傘を使うとベターです。
いかがでしたでしょうか。
大切なお子さまを交通事故から守るために、ぜひ実践しましょう!