まず、“健診”とは。
これはいわゆる健康診断の略語です。
自分が現在健康かどうかを確認し、健康上の問題がなく
社会生活を行うことができるかどうかを判断するものです。
会社などでも毎年行っていますし、
慎重や体重、さらには血液検査などごく負担の軽い検査で
生活習慣の改善を促されるかどうかを調べるためにありますよね。
これによって、お酒を控えなさい、塩分を減らしなさいといったアドバイスから、
とはいえ、具体的な病気を調べるものではありません。
それに対して、“検診”は言わば検査。
特定の病気を発見するために行い、何かあれば早期に治療を行うことが目的です。
何かしらの症状があって、自主的に緊急性の高い病気を疑う
“診療”とはまた意味合いが違います。
つまり、“検診”とは健康な人が行うものなのです。
有名なもので言えば「がん検診」ですが、
これは特定の病気、がんであるかないかを調べるために行うものです。
基本的には健康な身体の人に対して行います。
検診=検査なので、それなりの身体への不可はかかります。
単純に考えてもレントゲンを撮れば放射能を浴びてしまいますよね。
でも、健康な人が放射能をはじめ検査のリスクを
1〜2年に一度に負うデメリットより、
がんを見つけて早期治療を行い長生きできるメリットのほうが高いと判断されて
自治体による公費負担の「がん検診」が行われているのです。
(もちろん、がんでない可能性の方が多いです)
なので、「対策型検診」といわれる自治体の「がん検診」は必ず受けてください。
これに対し、人間ドックなどの「任意型検診」は少し微妙です。
全額自己負担なので、たしかに希望者のみが受けるものなのでしょうが、
健康な身体にあえて負担をかけるものになります。
対策型検診の年齢対象外の時期に受けることもできますし、
検診間隔も間を空けなくても個人の判断なので問題ありません。
国が指定していない項目も受けることができます。
(不要な項目や、必要であっても意味なく頻繁に受けられる側面も…)
必要以上の検査を説得力のある言葉で受けている可能性もあれば、
思っている以上に負荷のかかる検査を受けさせられている可能性もあります。
(正直、私立病院はある意味ビジネスなので)
でも、すべてを否定しようと思っているわけではありません。
任意型検診(人間ドック)を受けるときはメリット、デメリットをよく考えて
本当に必要なものだけを受けるようにしてください!