休日の昼や仕事中、ついついコーヒーの香りが漂うと飲みたくなりますよね。
芳醇な香りとクセになる苦味を堪能する時間は、憩いのひと時でしょう。
しかしコーヒーに含まれているカフェインは良い影響を与えるだけではありません。
今回は知って得するコーヒー(カフェイン)の効果についてです。
目が覚めるメカニズム
夜コーヒーを飲むと眠気が覚め、元気になることありますよね。
これは、睡眠を促すアデノシンという伝達物質が機能しなくなるため。
アデノシンは一定量以上の受容体と結合すると脳に「眠い」という信号を送りますが、カフェインと結合してしまうと信号を送ることができなくなります。
さらに、カフェインは幸せ成分のセロトニンややる気を司るドーパミンの分泌を促してしまいます。
コーヒーを飲むと眠気が覚め、やる気が起こるのはこのため。
しかし、カフェインは3~4時間身体に残るといわれています。
夕食後にコーヒーを飲む習慣が不眠の原因になっていることもあります。
寝る時間から逆算して飲むタイミングを見極めることが重要。
夕方の17時ぐらいなったら高カフェインを含んだ飲料を抑えておきましょう。
不眠症いがいにも、頭痛や便秘、さらには神経過敏やうつといった症状を引き起こすといわれていますので飲みすぎは注意。
欧州食品安全期間(SFA)によると、一回の摂取量では200mg未満に抑え、1日に400mgまでを推奨しています。
カフェインの含有量はコーヒー一杯(150mL)あたり80mgですので1日の飲料数は3~4杯でとどめておきましょう。
この許容範囲はあくまでも目安。
カフェインを分解する力は人によりさまざまですので全員が3~4杯飲んでも大丈夫というわけではありません。
どれぐらいの量までが許容範囲かは、自分に合った量にとどめておきましょう。
現代社会におすすめ!?
じつはコーヒーこそ現代人にオススメしたい飲み物。
現代社会は常にストレスとの戦いで気を抜くといつの間にか溜め込んでしまいますよね。
特に女性は男性よりも周りの空気感を大切にする傾向にあります。
自分の思いを押しとどめてでも気を使っていると、いつの間にかストレスを溜め込んでしまい、うつ病を患うことも。
実はコーヒーはうつ病の予防に効果的。
ハーバード大学の研究によると、1日に2~4杯のコーヒーを飲んでいる人は、飲んでいない人に比べると自殺の危険性が50%下がったとのこと。
これはコーヒーに含まれているカフェインが、幸せ成分のセロトニン、やる気を司るアドレナチンを分泌し、ストレス値を軽減したため。
もし飲むのならお昼ごろがオススメ。
昼食と一緒に飲むことでパフォーマンスがあがり、午後からの仕事がはかどることでしょう。
そして夕方になったらコーヒーを控える。
カフェインは思う以上に身体に長くとどまり、人によっては18時に取り込んだカフェインが寝る時間になっても分解されないこともあります。
カフェインに弱い人はもう少し早めの時間に区切ってみましょう。
コーヒーはストレスを軽減する効果がわかっておりますが、飲みすぎると身体に悪いこともわかっています。
適量飲んで充実した毎日を送りましょう。